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空き家の管理方法 ― やること・頻度・季節ごとの対策を総まとめ

2026年10月26日 ・ MonoHaus 編集部

親から相続した実家、転勤や住み替えで空いた家。人が住んでいれば自然に行われている換気や通水がなくなると、家は思っている以上に早く傷みます。このガイドでは、空き家を良い状態に保つために必要なことを、ご自身で通う場合も、人に頼む場合も使える形でまとめました。

空き家が傷みやすい理由

  • 湿気:閉め切った家には湿気がこもり、畳・ふすま・押し入れ・壁にカビが生えます。特に梅雨から夏にかけて進みます。
  • 排水口の封水切れ:水を使わないと排水トラップの水が蒸発し、下水の臭いや虫が上がってきます。
  • 気づかれない雨漏り:瓦のずれや雨どいの詰まりから始まり、天井のしみ、木部の腐れへと広がります。
  • 害虫・害獣:シロアリ、ネズミ、地域によってはハクビシンなどが、人の気配のない家に住みつきます。
  • 庭木と雑草:ひと夏で隣地や道路にはみ出します。近隣からの苦情で最も多いきっかけです。

訪問のたびにやること

  1. 換気:晴れた日に、窓・雨戸・押し入れ・収納を開けて1時間以上風を通す。
  2. 通水:すべての蛇口から1〜2分水を流し、トイレも流して、排水口の封水を保つ。
  3. 雨漏り・水漏れの確認:天井や壁の上部のしみ、流し台の下、浴室・トイレまわり、給湯器の下の床。
  4. 外まわりの確認:屋根瓦・棟瓦、雨どい、外壁、基礎、塀やブロック塀。
  5. 害虫・害獣の痕跡:フン、かじった跡、基礎の蟻道、春の窓辺に落ちた羽。
  6. 庭の手入れ:境界を越えている枝や、屋根・電線にかかる枝を切る。
  7. 郵便受けの確認:郵便物がたまると空き家だと分かってしまいます。税金や自治体からの通知を見落とさないためにも大切です。
  8. 戸締まりとメーター:すべて止めているのに水道メーターが動いていれば、漏水のおそれがあります。
  9. 写真の記録:各部屋と家の四方を、日付入りで撮影。変化に気づけるうえ、保険の請求にも役立ちます。

印刷して使える「家を閉めるとき」「家を開けるとき」のチェックリストもご用意しています。

どのくらいの頻度で通えばよい?

法律で決まった回数はありませんが、換気と通水のために月に1回程度が目安とされることが多く、梅雨の時期や台風・大雪・地震のあとは、追加で確認するのが理想です。毎月通うのが難しい場合は、定期的な訪問に加えて、災害のあとに必ず誰かが確認する体制をつくっておきましょう。大切なのは、傷みを早く見つけることと、きちんと管理している記録を残すことです。

季節ごとの対策

  • 春:冬の間の傷みを確認。シロアリの羽アリが出る時期(4〜6月ごろ)なので要注意。庭木が伸びる前に手入れを。
  • 梅雨(多くの地域で6〜7月):カビが最も増える時期。晴れ間に換気し、押し入れの戸を少し開けておく。排水付きの除湿機も有効です。「梅雨のチェックリスト」
  • 台風シーズン(おおむね7〜10月):事前に雨どいの掃除、雨戸の確認、飛ばされやすい物の片付け。通過後は屋根と窓を確認。「台風・地震への備え」「台風のチェックリスト」
  • 秋:落ち葉で詰まった雨どいの掃除、庭木の剪定、冬支度。
  • 冬:寒冷地では水抜きをして凍結による破裂を防ぐ。雪国では屋根の雪下ろしの手配を。「冬のチェックリスト」

一年の流れは「季節のお手入れ」のページでも確認できます。

地震のあとに

中程度の揺れでも、壁のひび、瓦のずれ、配管の破損が起きることがあります。まず外から安全を確認し、室内ではひび、建具の開け閉め、水漏れ、ガスの臭いを確認します。「地震後のチェックリスト」もご活用ください。

電気・水道・ガスは止める? 残す?

  • 電気:照明、除湿機、防犯カメラなどのために、基本契約を残す方が多いです。使わない回路はブレーカーで切っておきます。
  • 水道:通水や掃除のために残しておくのが一般的です。寒冷地では訪問のたびに水抜きを。
  • ガス:使わない間は止めておき、必要なときに開栓を依頼することが多いです。地方ではプロパンガスが多く、地元の販売店が対応します。

基本料金はかかりますが、配管の破裂やカビの被害に比べれば小さな負担です。

ご近所と自治体

何かあったときの連絡先をご近所に伝え、自治体にも確実に連絡がつく住所を届けておきましょう。ご近所は異変に最初に気づいてくれる存在であり、庭や屋根が荒れたときに最初に困る存在でもあります。

放置したときの法律・税金のリスク

2023年12月13日から、「特定空家」に加えて「管理不全空家」という区分ができました。どちらかで勧告を受けると、土地の固定資産税の住宅用地特例が外れ、税額が大きく上がることがあります。詳しくは「管理不全空家とは」をご覧ください。

  • 相続登記は2024年4月1日から義務になりました。「相続登記の義務化と期限」
  • 固定資産税は毎年かかります。海外にお住まいの場合は、通常、納税管理人を定める必要があります。

空き家の火災保険

火災保険は一般的に火災や風災を補償し、水災は任意のことが多いです。人が住んでいない家は扱いが変わる保険会社もあるため、空き家であることを伝え、契約の条件を確認しておきましょう。地震による被害は地震保険の対象です。

誰に管理を頼むか

  • ご自身・近くのご家族:費用は最も抑えられます。定期的に通えて、見るべき点を分かっていることが前提です。
  • シルバー人材センター:草刈りや簡単な作業を手頃な料金で頼めることがあります。自治体の空き家相談窓口も活用できます。
  • 空き家管理サービス:決まった頻度で巡回し、毎回報告をもらえます。地元の不動産会社や全国規模の会社などがあります。
  • 海外にお住まいのご家族がいる場合:英語での報告や連絡に対応できる管理会社を選ぶと、ご家族の間で情報を共有しやすくなります。

費用の比べ方は「空き家の管理費用はいくら?」、遠方の場合は「遠方の実家を管理するコツ」もあわせてどうぞ。

MonoHausに頼む場合の料金

MonoHausの空き家管理は、巡回の頻度でプランを選べます。

  • 見守りプラン:月額¥14,000・年4回の巡回
  • 総合管理プラン:月額¥26,000・年6回の巡回
  • 常時管理プラン:月額¥42,000・年12回の巡回

巡回のたびに写真付きの報告をお送りします。修繕は別途お見積もりとなり、ご承認いただいてから手配します。まずは初回点検(¥55,000)で家の状態を把握してから、プランを選ぶこともできます。詳しくは「料金のご案内」をご覧ください。

まとめ

換気する、水を流す、雨漏りを探す、庭を手入れする、郵便物を確認する、災害のあとに見に行く——そして記録を残す。これを続けていれば、空き家は良い状態のまま、保険の面でも、自治体との関係でも安心です。ご自身で通えないときは、代わりに見てくれる人を決めておきましょう。

本記事は一般的な情報をまとめたもので、法律・税務上の助言ではありません。制度は改正されることがあり、状況によって判断が変わります。具体的なご判断は、司法書士・税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。必要に応じて専門家をご紹介します。

よくある質問

空き家はどのくらいの頻度で見に行けばよいですか?
換気と通水のために月に1回程度が目安とされることが多く、梅雨の時期や台風・大雪・地震のあとは追加で確認するのが理想です。頻繁に通えない場合は、災害のあとに必ず誰かが確認する体制をつくり、訪問ごとに日付入りの写真を残しておきましょう。
空き家の電気・水道は止めたほうがよいですか?
換気扇や除湿機を使い、通水できるように、電気と水道の基本契約は残しておく方が多いです。寒冷地では訪問のたびに水抜きをして凍結を防ぎます。ガスは使わない間は止めておき、必要なときに開栓を依頼するのが一般的です。
空き家を放置するとどうなりますか?
自治体から「管理不全空家」や「特定空家」とされ、勧告を受けると、土地の固定資産税の住宅用地特例が外れて税額が大きく上がることがあります。特定空家では命令や過料、最終的には行政代執行による解体(費用は所有者負担)もありえます。
空き家の管理を頼むと費用はいくらですか?
MonoHausの場合、巡回の頻度に応じて月額¥14,000〜¥42,000です。修繕は別途お見積もりで、ご承認いただいてから手配します。料金は会社によって異なるため、報告の内容や郵便物への対応など、含まれるサービスを比べて選びましょう。
遠方や海外に住んでいても空き家を管理できますか?
できます。定期的な訪問と災害時の確認をしてくれる人、海外在住なら固定資産税の納税管理人、そして自治体や電力会社などからの郵便物に対応する方法が必要です。ご家族、地域のサービス、管理会社を組み合わせて体制をつくりましょう。

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